まつみだい歯科診療所
まつみだい歯科診療所
予約
まつみだい歯科診療所 まつみだい歯科診療所
メニュー
歯周病治療

歯周病治療

  1. ホーム
  2. 診療内容
  3. 歯周病治療

世界標準の歯周病リスク評価OHISと
科学的根拠に基づいた
フルオーダーメイドの歯周病治療

世界標準の歯周病リスク評価【OHIS】とは

歯周病のリスク検査ソフト「OHIS」(オーラルヘルス インフォメーションスーツ)は、Roy C. Page(元ワシントン大学歯学部教授)をはじめとするアメリカの歯周病専門医グループとPREVISER社が開発した、歯周病のリスク評価を行なうシステムです。蓄積され続ける膨大なデータをもとに、世界基準のリスク評価を行います。従来までは、歯周病の診断はレントゲン検査・歯周ポケット検査などを行い、「軽度」・「中等度」・「重度」とかなりざっくり診断してきました。しかし、このOHISシステムを利用するとことで「1~100」の症状、「1~5」のリスクで評価することができ、患者さまの症状を詳細に把握することができるようになります。これにより、患者さまに合ったフルオーダーメイドの治療計画を立案することができるようになっています。

【特徴1】科学的根拠に基づいたオーダーメイドプログラム

今や歯科医療も進歩し、「歯周病にならないためにはどうすればいいのか」、「歯周病になってしまった場合どのような処置をすれば改善するのか」などが科学的に実証されており、その通り行えば、歯周病にもなりませんし、また歯周病も改善します(重度の場合はケースによります)。
当院では、OHISシステムの他、科学的根拠に基いた下記のような検査も実施します。

□唾液検査

「唾液を検査して何が分るの?」とおっしゃる方も多いですが、実は、非常に多くの大切なことが分かります。

お口の中の菌の量

悪玉菌の量やバランスを知ることができます。

プラークの付着量

プラーク内の細菌の総量を知ることができます。

歯周病リスク

その他、様々な情報を分析することで、あなたの歯周病になりやすさを判定できます。

□位相差顕微鏡による細菌検査

歯周病は「感染症」です。
つまり、歯石・歯垢などの汚れを取っても「歯周病菌」そのものを「除菌」しなければ、またすぐ菌が増えて症状が再発しますので、基本治療と共に除菌が大切になります。少しわかりにくいと思いますので、身近な例でご説明します。風邪をひいたときは、薬を飲んで原因菌を殺菌しますよね。実は歯周病も同じことが言えます。歯周病は歯周病原因菌(歯周病菌・カビ)の働きにより引き起こされます。つまり、歯垢・歯石の除去だけでなく、根本的な原因となっている「菌」を除去することで歯周病を改善に向かわせます。

当院では「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を利用し悪さをしている細菌を特定し、その細菌を除菌するために効果的な内科的なアプローチを行っていきます。下の画像は内科的アプローチをする前と、した後の比較の画像です。細菌が減っているのが明確にわかると思います。

□歯周病ポケットの測定

「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯ぐきを「ツンツン」されたことはありませんか?これは歯周ポケットを測定(プロービング)し、歯周病の進行度合いをチェックする検査です。

この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。この検査をしないということは、羅針盤と海図をもたずに航海することと同じです。

当院では「OHIS」「唾液検査」「位相差顕微鏡による細菌検査」「歯周ポケットの測定」等の検査結果からあなたオリジナルの歯周病治療プログラムを作成し、あなたの歯を守るための一歩進んだ歯科治療を実践しています。

【特徴2】失われた骨を再生させる歯周組織再生療法の実施

骨再生療法とは、歯周病菌が原因で溶けて減ってしまった骨を再生させ、歯が抜け落ちてしまうことを防止する治療です。当院では、「エムドゲイン法」「GTR法」という骨再生治療を行っております。どちらの治療も適応条件があるため、全ての方に対応するものではありません。

□エムドゲイン法

歯周病で溶けてしまった骨や歯根膜などの歯周組織を再生させるための治療で、2002年に厚生労働省の認可を受けました。タンパク質の一種であるエムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させる療法です。歯周組織が再生することで、歯の周囲にプラークや歯石が溜まりにくくなり、歯周病の進行や再発リスクを低減することができます。

この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者さまからご質問されますが、身体への悪影響はありませんのでご安心ください。

□GTR療法

「メンブレン」という特殊な膜を活用することで骨を回復させる療法を「GTR(Guided Tissue Regeneration)法」といいます。骨にはもともと再生能力が備わっていますが、骨よりも歯肉の再生スピードが速く、骨が再生されるはずのスペースを歯肉が覆ってしまうため、通常骨は再生されません。しかし、メンブレンを用いることで、骨が再生されるスペースを歯肉に邪魔されることなく確保することができるため骨を再生させることが可能となります。個人差はありますが、おおよそ数か月後には、新しい骨が再生されます。このように当院では骨再生療法を積極的に実施しておりますので、他院で「歯を抜かなければなりませんね」と言われた方、重度歯周病の方、どうしても歯を残したいとお考えの方、一度当院にご相談ください。

【特徴3】患者さまお一人お一人に専任の担当者がつきます

歯周病治療は、歯周病治療のプロフェッショナルである歯科衛生士が歯科医師と密接に連携して治療を行います。歯科衛生士とは、単なる歯科医師のアシスタントではなく、文部科学省や厚生労働省から指定された専門学校を卒業し、国家資格を持つ専門職です。つまり、歯周病から歯を守るための治療を行うことができるスペシャリストなのです。他院では、患者さまの歯周病治療を歯科衛生士任せにしているところもありますが、当院では幅広い知識と経験を持った歯科医師と歯科衛生士が密接に連携することで、さらなる治療効果を実現しています。

【特徴4】歯周病治療により失われた「審美性」「機能性」の回復

歯周病治療をすると「歯が長くなってしまう」ということを聞いたことがあると思います。実際、歯が長くなったように見えるのですが、これは「本来の健康な状態に戻った」と言った方が正確です。歯周病が進行すると歯を支える骨がドンドン溶かされると共に、炎症を起こして歯肉が腫れあがります。歯を支える骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン退縮し、歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長くなった状態を確認することができません。しかし、歯周病が改善することで歯肉の炎症が治まり、本来の歯の姿が見えてくることになります。「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」治療を終えた方から良くこのような質問を受けます。当院では「歯肉移植術(FGG/CTG)」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。

歯肉移植術は高度な技術を要しますので適応により施術させていただきます。「お口の健康」と「美」を追求したい方、当院にご相談下さい。

【特徴5】納得されるまでしっかり説明

歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者さまのご協力が必要になる治療になります。患者さまにご協力していただくためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者さまに納得していただけるまで説明を行います。例えば、レントゲン画像で骨の状態の報告、細菌の状態を位相差顕微鏡でお見せする、術前術後の状態を写真でお見せする等の取組みを行っています。

とにかく早期の来院が重要です
痛みもなく知らない間に進行する歯周病

これは歯周病の典型的な症状です。歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。そして、歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。皆様には「歯周病」というものが存在し、成人のほとんどの方が罹患しており、痛みもなく進行してしまい、最終的には歯を失ってしまう「病(やまい)」であることをまず理解していただきたいです。「早め」にそして「定期的」に適切な処置をしてくれる歯科医院に来院することで、歯周病の進行を止め、そして改善させることができます。

歯周病と全身疾患の関係性

これまで歯周病は、お口の中だけの病気と考えられてきました。しかしながら、近年、歯周病が全身にもたらす影響、また全身が歯周病に与える影響についての研究が進められています。関連性が報告されているものとして次のものがあります。

歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。

・糖尿病との関連

重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

・心臓病との関連

歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。

・早産・低体重児との関連

低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。

研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。
「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。