まつみだい歯科診療所が考える口元の「美の方程式」
その歯がお口の中に入った時に違和感がなく、全体との色合い・形が調和して初めて「美」の獲得が可能になります。「人工物」と 他人に見破られてしまったら私たちの敗北です。
審美歯科治療の成功・失敗のポイントは、「見えるところだけでなく、見えないところにも いかにこだわれるか」です。
当院が実施している「美の方程式」を紹介します。
方程式1
まつみだい歯科診療所が考える「美の基準10」
当院では次の10の基準に基づいて審美歯科治療を行なっています。
歯の形態
歯の形態1つで口元のイメージが変化します。カウンセリングで得られた情報をもとに、形態を決定します。
顔貌との調和
体の中心ラインを「正中線」といいますが、ここに上下の歯の中心を合わせることで顔貌と口元の調和がはかれます。
唇との調和
笑った際に上の歯の縁を結んだラインが、下唇と同じ緩やかなカーブを描くほど女性的な魅力が高まり、直線的になるほど男性的な印象となります。
歯の形態再現
歯はじっくり観察すると非常に複雑な形態をしていることがわかります。この複雑な形態を再現することで、より天然歯に近付けることが可能になります。
性別
男性・女性で理想とされる歯の形があり、さらにそこから細分化されます。
周囲の色
唇や肌などの色とバランスをとりながら、美しく見える色の濃淡・深み、色相・明度・彩度を微調整していきます。
年齢
年齢に応じてより自然な形や色、歯の特徴が存在し、それを考慮することで自然な口元を演出します。
材料選択
審美歯科治療で用いる材料には様々なものがあります。お口の状態やご希望によりそれらを使い分けることが効果的です。
歯の位置・配列
形・色だけでなく、お口全体のバランスを考慮した歯の位置関係や配列も重要になります。
歯冠サイズ
黄金比率(1.6 : 1 : 0.6)に基づいて、配列を計算し治療を行うことで、バランスと整合性の取れた形態を追求します。
多くの基準があることがご理解いただけたと思いますが、これら全て考慮してはじめてあなたに調和した、そしてオリジナルの歯が出来上がります。 さらにこれらに加えて当院が重要視している「美」に関する考え方として、「光反射のコントロール」というものがあります。
方程式2
光反射のコントロール
目に見えるものは全て光の影響を受けています。そこでこの光の影響、特に反射をコントロールすることで歯の印象を変化させます。具体的には、歯の形態(角度・厚み・豊隆)を変えることで光の屈折度合いが変化し、歯の印象を変えるテクニックです。
例えば、歯を作る際、お口の状態によって、「もう少し角度をつけたい」「もっと薄くしたい」「もっと短くしたい」「もっと幅を狭くしたい」のにそれができない場合があります。通常は「仕方がない」と諦めますが、この光反射のコントロールを用いることで、周りの方に見える歯の形を、より理想とする形に近付けることが可能になります。
これまでに上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
方程式3
マイクロスコープ・拡大鏡を活用した精密審美歯科
「マイクロスコープ」「拡大鏡」とは、視野を拡大するための道具です。拡大鏡は約2.5~4倍、マイクロスコープはそれ以上の拡大が可能です。肉眼では見えない領域にいかにこだわるかで、「歯の美しさ」「どれだけ長く機能するか」は左右されると私たちは考えています。
当院ではマイクロスコープや拡大鏡を用いた精密治療を提供しております。これまでに「せっかく入れた詰め物・被せ物が短期間でダメになった」というご経験をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
方程式4
卓越した技術を持った「審美歯科の匠」
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、詰め物・被せ物は歯科技工士が院外の技工所で製作します。つまり、良い詰め物・被せ物を製作するには歯科医師の能力に加えて、連携している歯科技工士の能力がより重要になります。
当院では D&DESIGN という技工所の歯科技工士に依頼し、ハイクオリティな詰め物・被せ物を製作しております。
方程式5
お口全体を俯瞰し、最高の美を創造する「総合治療」
総合治療とは、お口全体の美しさ、健康、バランス、機能性を考慮した治療のことです。例えば下の写真の方から「前歯 2 本を審美歯科治療で白く、美しくしたい」というご要望があったとします。当院ではその 2 本の歯にセラミックの被せ物をして治療終了とはいたしません。なぜならば口元の美しさは、一部のみではなく全体のバランスを考えてはじめて達成されるからです。いくら白い歯を手に入れたいからといって、前歯 2 本だけ真っ白な歯にした場合どうなるでしょうか?その 2 本だけ色が浮いてしまい、口元全体の美しさとは 程遠い結果となります。
また、お口の状態によっては審美歯科治療ではなく矯正治療が適していることもありますし、再生療法を含めた歯周外科手術やインプラント治療が必要なこともあります。
当院では患者様のご要望を伺った上で、お口全体の美しさを考慮した「総合治療」に基づいた治療法を提案させていただきます。
方程式6
こだわりの治療工程―機能の回復
美しさを追求するのが審美歯科治療ですが、それだけを追い求めるのは NG です。 「噛む」という歯本来の機能も当然考慮して治療計画を立てる必要があります。審美歯科治療をすることで「噛み合わせ」にも影響を及ぼすため、たとえ 1 本の歯を治療す るとしても、お口のバランス・機能性を考慮した治療を行わなければなりません。当院でおこなっているこだわりの治療工程の一例を紹介します。
シリコン印象
印象材には「アルジネート」と「シリコン」がありますが、当院ではより精密に型取りができるシリコン印象材を利用しています。
光学印象
印象材を使用せずカメラで撮影することで印象データを採取する、光学印象も駆使しております。
ワックスアップ
歯の模型をベースとして咬み合わせ、歯の大きさ、形、角度などをシミュレーションする工程です。完成形のイメージをここでデザインします。
プロビジョナルレストレーション
ワックスアップでデザインしたイメージをもとに作成した「仮の歯」を、患者様のお口の中に装着し、本番さながらのシミュレーションを行う事です。この仮歯は、歯が無い期間をなくすためだけに装着するものではありません。歯茎の状態改善、咬み合わせなどの機能性の改善、お口全体のバランス確認などをこの工程でチェックします。この段階ではまだ修正はできますので、患者様の感想を伺いながら細かな修正を行っていきます。
あなたに適した審美歯科治療は?
審美歯科治療は歯の「色」や「形」だけでなく、場合によっては「歯並び」も改善可能なこともあります。
1.黒ずんだ歯と歯茎を美しく
神経の治療などにより、歯の黒ずみや、歯と歯茎の隙間などを美しく改善します。
2.差し歯・詰め物の取り替え
保険適用の差し歯や詰め物は、時間が経つにつれ変色やすり減りが生じます。修復し自然な口元をつくります。
3.不揃いな歯を整える
生まれつき一部の歯の大きさや色が異なることがあります。他の歯と遜色なく整えます。
4.銀歯を白い歯に
銀歯には二次う蝕のリスクが常にあります。精巧なセラミックに置き換え、見た目にも衛生的にも美しくします。
5.笑顔の歯茎に自信を
笑った口元に歯茎が多く見えるガミースマイルを改善し、自然に笑顔になれる治療です。
6.どんな歯にも美しさを
部分的な治療はもちろん、歯医者を怖がり全体的に状態が悪くなった歯も治療可能です。見えにくい奥歯でもこだわって治療します。
当院で治療した症例を紹介しますので、治療後のイメージの参考としてください。
お悩み
銀色の歯が気になる
このようなお悩みには、セラミックによる「詰め物」「被せ物」「ダイレクトボンディング」をお勧めします。下記の写真は銀色の詰め物をセラミックの詰め物とダイレクトボンディングで治療した症例です。
下記の写真は銀色の被せ物をセラミックの被せ物で治療した症例です。
現在ではセラミックにもいくつか種類があり、それぞれの特徴があります。
お悩み
歯の隙間が気になる
歯の隙間を改善する方法として矯正治療をイメージされる方が多いかと思いますが、審美歯科治療で対応可能なこともあります。セラミックの被せ物やラミネートベニアという方法で治療します。下記の写真はセラミックの被せ物で歯の白さと隙間を改善した症例です。
お悩み
歯の形が気になる
審美歯科治療では「歯の形」も変化させることができます。オールセラミッククラウン法(セラミックのかぶせ物)を利用します。下記の画像はオールセラミッククラウン法(セラミックのかぶせ物)で「歯の白さ」と「歯の形」を改善させた症例です。
歯の形・大きさは、想像以上にその方の個性を際立たせることがあります。
ナチュラル型
日本人に多いタイプで、前歯の先端が直線上にある歯と、ない歯とが混在しています。最も無難で自然な歯並びです。口を小さく見せる効果もあり、若々しい印象を与えます。
ストレート型
白人に多いタイプの歯並びで、前歯の先端がすべて直線上にあるので、口元をくっきりと強調することができます。
クローズ型
日本人の女優さんに多いタイプの歯並びです。前歯の先端はすべて直線上にありますが歯と歯に多少の重なりがあることが特徴です。出っ歯を治したい人、女性的な印象をもっと強調したいという人に向いていると言われます。
スマイルライン型
下唇のラインと前歯のラインが平行になっているのが特徴です。世界的に好まれる並びで、ハリウッドスマイルとも呼ばれています。
このように「歯の形」「歯の大きさ」の微妙な違いによって、その方の印象を左右する可能性があります。
当院では、これらのことも考慮して治療を行なっております。