
自分の歯を再利用した
身体にも安心の治療方法
噛み合わせに関与しない歯を
再利用する。
残念ながら抜歯せざるを得ない場合に、噛み合わせに関与しない別の歯(主に親知らずなど)を移植用として再利用する治療があります。自分の歯を再利用するため、見た目にも機能性も遜色なく、人工歯のように金属アレルギーなどの拒絶反応もないことがメリットです。
天然の歯の移植だからこその
定着の良さ。
歯は「歯槽骨」という骨で支えられており、歯と歯槽骨の間には「歯根膜」という組織が存在します。クッションのような働きをしていますが、再生能力が高い細胞をたくさん含むこの膜を残した移植がとても重要となります。細胞内に眠っていた再生能力が活性化され、周辺にある組織との再生ができるため、移植を行ったあとに歯と歯槽骨が自然につながっていきます。自分の生体内にある組織を再利用し定着できるため、金属アレルギーなどのリスクもなく、身体にとても優しい治療方法となります。
メリット
- 歯根膜があるため、移植後も自然な使用感がある
- 金属アレルギーがなく、身体にやさしい
- 移植した歯は 1~10 年ほど持つ
- 移植後でも矯正治療を受けられる
- インプラントよりもリーズナブルなうえ、身体的な負担も少ない
デメリット
- 天然の歯なので、ケアをしないと虫歯になる
- 神経の治療と被せ物が必要となる
- 移植の適正がある歯がないと、治療が行えない
- 移植先に十分な骨が無いと定着しない
- 保険適応外となる場合もある
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自家歯牙移植 | インプラント | |
---|---|---|
移植する歯 | 自身の歯(親知らずなど) | 人工歯(金属部あり) |
歯根膜 | ともに移植する | なし |
歯と歯茎の適合 | 歯根膜があるので適合しやすい | アレルギーなど、拒絶反応が 起こることもある |
治療方法 | 自身の歯を抜歯し、移植する | 人工歯を埋め込む |
治療費 | 自費治療(一般的に6万~) ※保険適用の場合もあり |
自費治療(一般的に20万~) |
治療難易度 | 難易度が高く、専門的な医師の治療が理想的 | 難易度は移植よりも低く、対応可能な歯科医院も多い |